このブログの内容
- FMFのフェローシップ
- シニアフェローの役割
今回は、シニアフェロー(シニア)となった後のフェローシップについて書いてみたいと思います。
FMFはチャリティ団体ではありますが、フェローはそれぞれの大学病院の職員として勤務しています。
ニコライデスはKings College Hospitalの教授ですので、フェローの多くはKings College Hospitalで勤務しています。
ただ、そのほかの病院の胎児診療部門にもフェローを派遣しており、定期的にほかの病院に行ったりもします。
シニアになるとそれぞれの病院の外来を一つ任されるようになります。
そのためジュニアフェロー(ジュニア)の教育を行いつつ、外来のマネージメントも行います。
具体的にはそれぞれの妊婦さんの検査に責任を持ち、検査を最後まで行い結果を説明して、次のマネージメントについて説明をして患者さんを帰宅させます。
もちろん、一人一人の患者さんは予約時間がありますので、スケジュールの管理も必要となります。
色々なことに責任を持たされるようになり、ジュニアと比べるとプレッシャーも非常に大きくなります。
また、検査をしている中で何らかの所見が見つかった場合、コンサルタント(胎児医療部門の常勤スタッフ)に報告をしに行かなければなりません。
これが私にとっては、非常にプレッシャーでした。
英語も大してしゃべれないのに、所見を英語で説明しないといけません。
そして所見に対してディスカッションを求められる時もあります。
君はどう考えているんだ?とか、じゃあ、マネージメントはどうしたらいいと思うんだ?とか。
そんな壁打ちのようなことを毎日毎日繰り返して何とか2年間を終えることができました。
フェローシップの最初の1年は早く日本に帰りたいとしか思えませんでしたが、今思えば、とても貴重な体験で、イギリスを離れるときは寂しくすら感じました。
なんとか2年間を乗り越えることができ、胎児診療に自信を持てるようになったと感じています。
当院の理念は、すべての胎児と女性の予後を最適なものにするということです。
今後もイギリスで得た知識や経験を地域の医療のために還元していきたいと考えています。
新宿南口レディースクリニック 院長 市田 知之





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